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(岩手県陸前高田市。
復興の希望が託された高田の松も満身創痍に) |
●復旧・復興―
「暮らしの再建軸」「合意軸」
岩手県陸前高田市。強い北風、うず高く積み上げられた被災廃棄物。森林組合の名簿、海水にまみれ何が映っているか判別できない写真、子どものサンダル。まるで積み上げられたものは、私たちの人生そのもののようなイメージで身に迫ってくる。
突き刺すような強い北風に、一本、すっと立っている松。被災地復興のシンボルとされた松だが、今や満身創痍の姿だ。
見渡す限り、瓦礫と壊れた被災建物、海、真っ青な空。500haくらいの感じが一望できる。津波がすべてを総なめにした感じだ。
復興計画が各地で出ているが、問われているのは、「住民の暮らしの再建」だ。みんなの暮らしの再建が果たされる「暮らしの再建軸」、みんなが合意できる「合意軸」を大事にしたい。それを官民協働の力でやりとげられるか否か。その点では、住民、市民、公務労働者、自治体議員、企業も、それぞれ「社会的な役割」を自覚し、協働したい。全国各地の市民はそれらに学びながら「応援のネットワーク」をつくらなければならない。
「目指そう福幸・復興」というのぼり旗を
釜石市鵜住居(うのすまい)でみかけた。この合言葉は、あらたなまちづくりへの決意を伝える道標だ。「めざせ! 住民主権のまちづくり」を掲げる区画整理・再開発住民運動に連なる合言葉のように感じられた。 (2011
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釜石市被災地でみたノボリ旗 |
年12月27日 P)
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2012年1月2日更新